変形できる花器。 DULTONの「LINK TUBE VASE」
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部屋には日常生活を豊かにしてくれて、目にするだけで心踊るような雑貨、日用品を置きたいもの。この連載では CLASKA Gallery & Shop "DO" の和田さんが、洋の東西を問わず今の暮らしに合うお気に入りを紹介。きっと、そばに置いておきたい「もの」が見つかるはずです。
“女は籠好き、男は箱好き”という言葉を時たま耳にしては、それとなく納得してしまうのだが、自分にも愛すべきカゴの一つや二つは存在する。
特に、新潟を拠点に五十嵐恵美さんと星野若菜さんの二人がつくったブランド「エフスタイル」のバスケットは、凛とした鉄の持ち手としなやかな籐のフォルムが絶妙で、目に留まるたび、不思議と気持ちが軽やかになる逸品だ。
製造したのは母方の実家がある山形の老舗メーカーだというのだから、自然と親しみも湧いてくる。今夏、東京から、山形の隣に位置する仙台への生活にシフトしたのだが、決して広いとはいえない賃貸物件の脱衣所でも早速、大活躍。使うもよし、飾るもよし。
ふと、気分転換にバスケットを壁へかけてみると、すでに吊るしていたアンティークのランプシェードや古道具とのバランスが気に入り、ますます“今”の暮らしには欠かせない日用品となった。慣れない土地での新生活において、無塗装の籐の経年変化がとても楽しみである。
φ385mm×H235mm(取手部を除く)
和田基樹 (わだ もとき)
和田基樹 (わだ もとき)
CLASKA Gallery & Shop ”DO” 仙台店 店長。1982年神奈川生まれ。2012年、予備校の職員から心機一転、雑貨業界へ。都内数店舗を経て、現在に至る。大の酒好き。
http://do.claska.com